空港検疫の効果測定

2020年4月6日版

空港検疫におけるPCR検査は有効性は低いと考えたほうがよいとの結論になりました。その理由は空港検疫でのPCR検査開始後3月15日の2週間後3月29日以降においても、国内における海外帰国者の感染者確認事例が継続しているからです。

空港検疫の強化は3月15日頃から流行国として認められた欧州各国から帰国者に対してPCR検査を厳密化するなどで順次開始されました。そのため、その14日後の2020年3月29日以降で国内における帰国者の発症事例は減少すると見られていました。実際、このことは新聞報道でも以下のような指摘がなされているとおりです。

毎日新聞 空港で多発した「検疫すり抜け」 破れた水際作戦 3日以降「2週間待機」厳格化 2020年4月2日 09時14分(最終更新 4月2日 23時03分)

下の図は、大阪府と東京都における感染者として確認されたもののうち、海外帰国者の数を示しています。空港検疫においてPCR検査が導入された3月15日頃から2週間後の3月29日以降においても、海外帰国者の発症事例の確認が継続していることが確認できます。空港検疫によるPCR検査による水際対策は、新型コロナウイルスの潜伏期間の長さから、十分に機能していなかったと考えた方がよいと結論します。その結果、現在においても海外からの帰国者が継続している状況であるので、国際旅客を本日から全て停止したとしても、今後、3週間程度は海外帰国者の国内での発症は継続すると考えます。

東京都と大阪府における感染者として確認されたもののうち海外帰国者の数と空港検疫によるPCR検査陽性件数の日次時系列